建築設計Ⅱ 子どものための遊び場・学び舎/2020年度
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近年、共働き世帯の増加や女性の社会進出などに伴い待機児童問題が深刻化するなど、子ども施設の不足が課題となっている。一方で、近隣住民による子ども施設建設反対運動がおこるなど、子ども施設を迷惑施設として捉えられてしまう状況もある。また、子どもの教育・養育の場のみならず、子育ての孤立化などに対処するための子育て相談の場や、都市部で不足する遊び場としての施設開放など、さまざまな役割が求められるようにな っている。この課題では、羽根木公園の一角を専用敷地とし、子どものための遊び場・学び舎(羽根木こども園分園)を計画する。ここに、朝から夕方にかけて3歳から₅歳まで合計90名ほどの子どもたちを預かり、幼稚園教諭や職員の下で安全で健やかに、遊び・学ぶための施設とする。必要諸室としては、必要諸室に示したような、遊び場・学び舎として必要な空間(保育や遊戯のための空間、職員室、トイレ、倉庫、園庭など)を確保することを基本とする。屋内-屋外、個人-集団活動を含む、子どもたちの豊かな生活・活動の場を創造してほしい。加えて、在園児以外の利用者や地域住民に対しても開かれ、意義ある施設・拠点となるようなプログラムや空間計画の提案に挑戦することも可能である。ただし、子供の安全を守るためのセキュリティにも配慮した計画とすること。敷地は緑豊かなオープンスペースに面し、公園内のプレーパークなど日ごろから子育て世帯を含めた人々が訪れる場所でもある。また公園ではさまざまな地域イベントも開催されており、地域の重要な拠点となっている。このような立地・地域特性を読み解き、活かしながら提案してほしい。
・ 敷地:東京都世田谷区代田4丁目
敷地面積:1,140㎡
用途地域:第1種中高層住居専用地域
建蔽率:60%
基準容積率:150%
第一種高度地域)
・ 延床面積:600~700㎡程度
・ 構造・階数:2階建て以上、構造自由
・ 必要諸室
保育室:概ね3㎡/人以上(最低基準面積は1.98㎡/人)
遊戯室:120㎡程度+倉庫15㎡
その他倉庫、教材庫:合計20㎡以上
トイレ:多目的トイレ×1、大人用×2、子ども×₉以上
手洗い:適宜/事務室(職員室):30㎡/更衣室:10㎡×2室/洗濯室:10㎡
厨房は設置しなくても良い
園庭:400㎡以上(形状は適宜設定)
子育て支援スペース:30㎡以上
その他地域貢献施設(子ども食堂、子どもの居場所、イベントスペース他)など各自で適宜設定することも可能
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指導教員